皆さんこんにちは。
今回のブログを担当する鈴木辰哉です。
12月に入り陸上競技はマラソン、駅伝シーズン真っ只中です。
今月は全国高校駅伝や富士山駅伝、来月はニューイヤー駅伝、そして箱根駅伝と楽しみなレースが盛り沢山ですね。
さて、ランナーに発生する傷害の中でもポピュラーなものが足部傷害です。アキレス腱炎や足底筋膜炎、中足骨などの足根骨の疲労骨折は、皆さんも経験があるのではないでしょうか?
足部は↑の画像のように多くの骨と関節で構成され、関節部には靭帯が付着し、周囲を筋、神経が走行しています。
ランニング動作では接地、荷重、蹴り出しの局面で、それぞれの関節が適切なタイミングで可動する能力と安定する能力の両方が求められます。この2つバランスが崩れてしまうと局所的に捻れや剪断力といったストレスが大きくなり、痛みに繋がることが多いです。
そのため、足部の「可動性」と「安定性」は傷害を予防する上で重要な要素となります。
最近この足部の「可動性」と「安定性」を評価、トレーニングするのに便利な道具があることを知りました。
こちらは「Black Board トレーニングシステム」という道具で、前足部と後足部に対応した2枚のプレートと、底面の適所調整が可能な3本のバーで構成されています。
使い方は簡単でプレートの上に足を置き、まずは踵を内外側に倒してみます。純粋な踵の動きを出したいので、膝や前足部が極力動かないよう安定させた状態でトレーニングするのがポイントです。
初めは踵の動かし方が分からずぎこちない動きになったり、そもそも足部が硬くてプレートが全く動かないことがあります。何回か繰り返すとスムーズに動かすことができるようになり、接地時の衝撃吸収や蹴り出し時の推進力に重要な踵(後足部)の可動性と、前足部の安定性をトレーニングすることができます。
また、トレーニングする側も出来ている、出来ていないが直感的にわかるので、フィードバックが簡単で非常に便利だと感じました。
今回ご紹介したトレーニング方法以外にもプレート底面の3本のバーの位置を調整して可動面を変えたり、プレートの上で片脚立ちやスクワットをすることで様々な刺激を入れることができるようです。
私もまだ使い始めたばかりなので、色々なパターンを試してまた次回レビューできたらと思います!
鈴木辰哉