2024.03.18

呼吸が与える影響とは

こんにちは!
今回のブログは鈴木皓太が担当いたします。

 

前回私が書いた「寒暖差による疲労に要注意」というブログの中で、「4-7-8呼吸法」「4-4-8呼吸法」という呼吸法をご紹介しました。

≫≫https://reniart.net/blog/blog-1226/

 

その呼吸法を行うことで副交感神経が優位になり、入眠しやすくなるという内容だったのですが、最近とても興味深い論文を見つけました。

それが、「健康な若い男性の動脈硬化による4-4-8呼吸法の影響」という論文です。

 

原文はこちらになります→https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38348911/

 

その内容を簡単にまとめると、

・15人の健康な男性(20歳)が対象。
・4-4-8呼吸法と通常の呼吸の2つを実施し、比較。
各呼吸法の実施前(ベースライン)、終了30分後、60分後、24時間後の時点での血圧や自律神経の活動を評価。
・4-4-8呼吸法終了後30分後に、動脈スティッフネスの指標となるbaPWVと上腕収縮期血圧が有意に低下。
・交感神経の活動を表すLF値が有意に減少し、副交感神経の活動を表すHF値は有意に増加した。
 →交感神経の活動が低下し、副交感神経の活動が増加したということ。

といった内容です。

 

ここでいう4-4-8呼吸法というのは、

鼻から4秒吸って、4秒息を止めて、8秒かけて鼻から息を吐く

の呼吸のことで、この研究では、この4-4-8呼吸法を12回行っています。(約5分間)

 

この4-4-8呼吸は、自律神経機能の調節や動脈スティフネスの改善、そして動脈硬化の改善にも有効な可能性があると最後に述べられています。

 

もちろん今回の研究は、20歳の男性に限定したものなので、女性や他の年齢層の方々にも当てはまるかは分かっていません。

そのため、誰にでも適応される呼吸法ではない可能性があるので、その点は注意が必要になります。

 

4-4-8呼吸法は4秒息を止める時間があり、そこに少し難易度の高さを感じるかもしれません。

そのため、何秒とかではなく、「吸った時間よりも長い時間かけてゆっくりと息を吐く」という呼吸から始めてみてもいいかもしれませんね!

 

 

 

 

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