2023.08.08

熱中症を防いで夏を楽しもう。

こんにちは
猛暑日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
齋藤が今回はブログを担当いたします。

さて、私が現在所属する福岡ソフトバンクホークスはシーズン後半になり、現在46勝45敗のリーグ3位におります。
https://www.softbankhawks.co.jp/

「鷹!鷹!鷹!」のスローガンのもと王者奪還に向け、毎日あつい戦いが繰り広げられています。
チームには120名を超える選手が所属し、2軍・3軍・4軍・リハビリ組で活動する選手は福岡県筑後市にあるファーム施設で活動をしています。私はファーム施設にてリハビリ組のアスレティックトレーナーとして活動をしています。

日々の活動の中で、今の季節大事な業務の一つが「熱中症対策」です。
活動している筑後市も非常に暑い日が続いています。

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室内練習場の気温は午前10時の段階で36度を超えています。
暑い日の中で、皆さん注意を払っているかと思いますが、生活の中で取り入れやすいチェック方法を今回はご紹介しようと思います。

熱中症への主な対策としては、「水分・塩分補給」、「身体の冷却」が非常に重要になります。
この2つが適切に出来ているかをチェックするために、ソフトバンクホークスでは2~3週に一度のペースで「水分摂取調査」を実施しています。
練習前後で体重測定を行い、体重が2%以上低下していないか(脱水状態になっていないか)、発汗量が3Lを超えているかを確認します。
汗をかいた分、きちんと水分・塩分が摂れているか、発汗量が多すぎて体重が減ってしまっていないかをチェックします。

体内の水分が2%低下すると運動能力が低下、4-5%低下すると頭痛、めまいなどの脱水症状、10%を超えると死に至る可能性があるとされています。
例)体重50㎏の人であれば49㎏以下、70㎏の人であれば68.6㎏以下になると注意が必要です。
スポーツ活動中はもちろん、暑熱環境での活動がある方は是非、活動前後で体重を測定してみてください。
2%以上体重が低下している人は、速やかに水分・塩分摂取を行いましょう。

たくさん水分をとっていても、体重が減っていってしまう方もいると思います。
そんな方は、活動前に「アイススラリー」などで身体の冷却を行い、深部体温を下げた状態で活動を行うことで発汗量を抑えることが出来ます。
活動後に、水風呂や冷水シャワーを浴び、筋肉の温度を下げてあげることも余計なエネルギー消費を防ぐことが出来、有効です。

プロ野球選手は、シーズン中はほぼ毎日試合が行われるので、その日減った分の体重をその日に戻しておくことが、長いシーズンを良いコンディションで乗り切るために必要になります。
定期的にチェックをして、選手自身が自身の状態を把握し安全な状態をキープして、プレーを実施しています。
水分・塩分摂取と、計画的な冷却を行い熱中症にならない身体作りに励んでいます。

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水、スポーツドリンク、塩分タブレット、ミネラルが置いてありすぐとれるようになっています。

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アイススラリー(細かい氷の粒が液体に混ざったシャーベット状の飲み物)もおいてあります。

暑くて、身体に熱がこもりやすい季節ですが、是非コンディションを把握し元気に夏を乗り切るお役に立てれば幸いです。
プロ野球のシーズンはまだまだ続きます。
リニア―トのある駒込からは遠い福岡で活動しているチームですが、是非ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

暑さはこれからが本番です。皆さまどうぞお身体ご自愛くださいませ。

齋藤久美

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