東京の国立競技場にて行われた 世界陸上。
未だ世間に激闘と興奮の余韻が残っていますが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
残暑も過ぎ去り、ようやく秋の気配がしてきました。
秋は新たなことへの挑戦はもちろん、目標を掲げやすい時期です。
気温が14~18度程度だと、脳が快適な環境で機能します。
その結果、集中力が増すことで
それまでは困難だったことにも前向きに取り組む環境が整いやすくなります。
それでは皆さん、この秋に何をして過ごしますか?
よく「〇〇の秋」と銘打って運動やスポーツにトライする方も増えますが、
その時怖いのが転倒や怪我のリスクです。
今回はその際に起こりやすいこと、その要因と対策をご紹介します。
◆起こりやすいこと
・転倒などによる事故
~子ども・高齢者に多いですが、状況によっては
頭部外傷や救命に関わる事態となるため全般的に注意しましょう。
・怪我
~骨折、捻挫、筋損傷(重度の筋肉痛・肉離れなど)が多いです。
体に強い外力が加わったり、急激な加速によって負担がかかり損傷することがよくみられます。
◆要因
・運動量や運動強度の急激な上昇
~身体に過剰な負荷がかかって蓄積していきます。
全く運動習慣がなかったり、普段一定の姿勢を取り続ける仕事をしている方は
特に注意が必要です。
・筋量や筋力、関節や軟部組織の柔軟性の不足
・ウォーミングアップの不足
〜しっかりと体温が上がっていない状態、あるいは
身体のあらゆる部分にしなやかさがないまま運動をすることで、怪我を誘発したり
疲労が蓄積しやすくなります。
◆対策
・無理をしない、頑張りすぎない
~軽運動から始める。5割体力を残すイメージでやめておく。
習慣の導入初期は調整をして順応させてから、徐々に量や強度を増やすようにしていきましょう。
・十分なウォーミングアップ・クールダウンの確保
・競技や種目それぞれに必要とされる体力や能力(技術)が備わっているか
~実施する運動に見合ったものであることが重要です。
効率的な運動を行うため、体温上昇や身体操作性の向上・素早い回復を促すために実施します。
また、過去よりも現在の身体状況を見定めることができる
「客観的視点」があるとなお良いでしょう。
・十分なリカバリー
~主な実施例として 睡眠、栄養補給、ストレッチなどが挙げられます。
これらをおろそかにしてしまうと身体の回復が間に合わず、
却って免疫が落ちて体調を崩しやすくなります。
いかがでしたでしょうか。
運動習慣がない方だけではなく、習慣がある方も
一連の流れや過ごし方を見直す機会になったのではないでしょうか。
ぜひ客観的視点を忘れずに、運動習慣と秋を心地よく過ごしてください。
健康的な体を手に入れて厳しい冬を迎える準備をしましょう!
猪狩 愛