みなさま、こんにちは。
今回のブログは、広島より高柳がお送りいたします。
なぜ広島かというと…
勘の良い人はピーンときたはず、
そうです、全国高校総体(通称インターハイ)です!
今年は中国地方ということで、陸上競技は広島が舞台となります。
こちらも午後はとても暑く、熱中症を防ぐために日本選手権同様に競技日程や一部ルールの変更がありました。
ここ最近、毎日熱中症に関しての情報が流れ、搬送されたり亡くなってしまったりというニュースを目にします。
一般の方はもちろん、アスリートも熱中症のリスクは高く、予防しているつもりでもなってしまった…ということはよくあるのではないでしょうか。
一般の方もアスリートであっても、熱中症の基本対策は同じで、暑い環境で長時間過ごさないこと、たんぱく質などの栄養素をしっかり摂り、良質な睡眠をとることが重要です。
大江トレーナーのブログ記事にもありました、WBGTを参考にするのもとても良いと思います。
暑さ対策は○○前から!?
スポーツやレジャーなど、暑い環境に長時間いる場合の暑さ対策は”運動前から”行うことが重要です。
あらかじめ体温を下げておくことは、発汗量を抑えることにつながり、身体が熱くなりすぎるのを防ぐことができます。
よく脇や首、股関節を冷却すると良いと聞きますが、深部温は狭い範囲での外部冷却ではほとんど変化しないと言われています。
そこで!!
より効率よく深部体温を下げるには、外部冷却と内部冷却の2種類を組み合わせた方法が有効です。
外部冷却は行うと皮膚温が瞬時に下がるため、即効性が高いとされています。
特に冷たさを感じるのは一般的におでこ、次に胸、前腕と続きます。これは温度を感じる感覚気が密集していることが関係しているようです。
外部冷却と内部冷却をうまく活用しよう
最近特に有効とされているのが前腕を冷却する方法です。
バケツなどの水の溜まるようなものや大きめのクーラーボックスに水を溜め、そこに前腕を浸けるという簡単な方法です。水温は13〜15℃付近が良いとされ、長いほど効果を期待できますが、短時間でも冷涼感や皮膚温の低下は得られるとされています。
大きめの容器がない場合は、冷やしたペットボトルを握るなどの「手のひら冷却」や、手や前腕に水をかけたりするなどして腕や手からの熱放散を促すことも有効とされています。
同時に脚を冷やすことも効果的とされ、論文では体幹部の表面積比を1とした場合、腕は5倍、手指は22倍、脚では69倍とされています。
内部冷却は冷たい水を飲むなど内部からの冷却を指し、ただの冷たい水を飲むより細かい粒子状の氷(アイススラリーやクラッシュアイス)を飲むことで、冷却効果が上がります。
暑さ対策のカギは、外からも中からも冷やすことです。
この冷却テクニックで、この暑い熱い夏を乗り切りましょう!
まだまだこれから暑くなることが予想されますので、熱中症に気をつけながら、夏を楽しみましょう!
高柳 亜実