2026.01.05

七草粥

まだお正月気分が抜けない時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

来たる1月7日は五節句のうちの1つ、人日・七草の節句です。
一般的には松の内の最終日でもあります。

日本ではこの日、春の七草が入った「七草粥」を食べる習慣があります。

由来は中国の風習にありますが、新しい年を迎えるにあたって自然の芽吹きをいただき、
活力を得ようという信仰に始まったとされています。
その後、お正月のご馳走疲れや食べ過ぎの胃に優しいものと捉えられるようになりました。
また献立内に青菜が不足しがちであるこの時期に、しっかりと取り入れるためとも言われています。

春の七草は以下の7つです。
せり
なずな
ごぎょう(ハハコグサ)
はこべら(ハコベ)
ほとけのざ
すずな(カブ)
すずしろ(ダイコン)

ただ地域によっては、手に入らないものもあります。
かつては寒い地域では1月は雪深くて七草全てを摘めないため、他の食材で代用していたとされています。
また、九州の一部地域では粥に鶏肉を加えたり、四国では七草をお浸しにして食べる地域もあるそうです。

上記にも記載があった通り、
七草粥は正月疲れが出はじめた胃腸に負担をかけず回復するのに、望ましい食べものです。
味付けも地域によって異なり、かなりバリエーションがあるようです。

それでも比較的あっさりと仕上がるお粥は、
少し濃い味の料理が続いたあとで、とても新鮮な味わいとなり深く親しまれてきました。

七草粥は、他にもこの二つを祈って食べられています。

①無病息災:病気をせず健康であること。
②長寿健康:健康に長生きをすること。

日本のハーブとも言われる七草をすべて合わせることで、
次のような薬膳効果があるとも言われています。

健胃/食欲増進/利尿作用/二日酔い解消/解熱/去痰・咳止め/
気管支炎・扁桃腺炎の予防/肝臓回復効果/そばかす・あかぎれ予防/心身の安定
また、現代栄養学の視点からみると、
風邪予防には欠かせないβカロテン(ビタミンAの原料)や、ビタミンCを多く含むため
免疫向上に一役買ってくれています。

皆様も七草粥を食べて、疲れた体を労い健康を祈願してみてはいかがでしょうか。

余談ではありますが
私の故郷には、似たような目的で食べる「三日とろろ」や
松の葉を主とした独特な形の「門松」があります。
皆様がお住まいの地域には、特徴的な風習・慣習はありますか?
いずれにしても、日本では古くから新年の始まりを慶び、自分自身の身体や周囲の環境を
整える習慣を持ち続けているのだと改めて感じました。

2026年も、どうか皆様にとって健やかな1年となりますように。

猪狩

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