気温が徐々に下がり始め、いよいよ冬が近づいて来ていますね!
今回のブログは、中田が担当致します。
さて早速ですが、タイトルにあるスタジアムをご存知でしょうか?
先日サポートチームの狭山セコムラガッツの練習試合で、このスタジアムを使用しました。
それは岩手県釜石市にある、鵜住居(うのすまい)復興スタジアムという施設です。
スタジアムの場所と名前を聞いて、お察しの方もいるかとは思いますが
鵜住居復興スタジアムはラグビー関係者、釜石市、日本国民にとって特別なスタジアムです。
2011年3月11日に起きた東日本大震災、その後発生した津波によって釜石市は大きな被害を受けました。
釜石市には、日本製鉄釜石シーウェイブスというリーグワンDiv.2に所属するチームが本拠地として活動しています。
復興のシンボル、地域の子どもたちへ夢と希望と勇気を与えるためにラグビーW杯日本大会の開催地に立候補した釜石市は2015年3月に開催地に選ばれました。
鵜住居復興スタジアムはその被害を大きく受けた学校跡地に、2017年着工/2018年に建設されたスタジアムです。
< 釜石鵜住居復興スタジアム 公式HP >
https://kamaishi-stadium.jp/
そして2019年9月25日ラグビーW杯日本大会 プールD
フィジー対ウルグアイの試合が開催され、1万人を超える観客が訪れ熱気に包まれました。
ラグビーが力強く根付いている釜石市にとっては、胸の熱くなる格別な瞬間だったのだと思います。
また私たちにとってもラグビーW杯で使われたスタジアムで試合をする事ができるという事も特別な体験でした。

スタジアムはメインフィールドと観客席の距離が近く、臨場感を感じる事のできる設計になっています。
メインスタンドの屋根は『震災からの大きな羽ばたき、新たな船出』をコンセプトに鳥の羽や船の帆をイメージして作られています。観客席には地元の資源を活用した、木製の椅子が使われていたり地元に力強く根付いたスタジアムです。
私たちの宿泊したホテルのエントランスには、当時の被害状況を撮影した写真が展示してあり、ホテルや街の各所に実際に津波が押し寄せた高さにマークが付けてありました。目を背けたくなるような写真が多くありましたが、この痛ましい事が起きた現実、復興に向けて地域の皆様がどのような事を思い動き続けて来たのかを思い、試合が終わる際には心がグッとなるものがありました。
そんな狭山セコムラガッツも、本拠地狭山にスタジアムを建設する事を先日発表致しました。
各種SNSで多くの反響を頂き、とても嬉しく思います。
2026年12月竣工予定で、2026-27シーズンからのホストゲームで使用する事を予定しています。
専用球技場ですので、ピッチと観客席が近く臨場感抜群のスタジアムになると思います。
工事の様子や進捗は、狭山セコムラガッツの各種SNSをチェックしてみてください!
新設されるセコムラグビースタジアム(仮)も、地域の皆様/スポーツをする子供たちにとって良い影響を与えられるスタジアムになればと思います。
新スタジアムをDiv.3ではなく昇格したDiv.2で迎えられるよう、シーズン向けて準備をしていきたいと思います。
乾燥や寒暖差で、インフルエンザなど体調を崩しやすい季節になってきました。
寒さに負けないように、よく食べてよく動きよく寝る!元気に過ごしていきましょう。
中田敬大