みなさん、こんばんは!
今回のブログは、高橋が担当いたします。
先日、長距離の合宿で長野県の峰の原高原に行ってまいりました。
峰の原高原は標高1500mの場所に位置しています。
標高が高いため酸素が薄く、最近運動不足の私は、少し坂道を登っただけでも心拍数が120前後となり平地との違いを実感しました。
峰の原高原では小学生ら大学生、一般のランナーまで幅広い層が練習を積んでいました。
少し標高が下がった菅平では、多くのラグビーチームが合宿を行っています。
高地トレーニングには、どのようなメリットがあるのでしょうか…?
メリット①
~気温が低い~
東京では35度を超える猛暑日が続いていますが、峰の原高原では最高気温が約27度と過ごしやすい気温でした。朝晩は20度前後と更に気温が下がります。
熱は気圧が高いほど伝わりやすい傾向があります。(シャルルの法則より)
そのため気圧が低い高所では熱が伝わりにくく温度が上昇しにくいのです。
ちなみに、標高が100m上昇する毎に、気温は約0.6度下がるそうです!
メリット②
~酸素を運ぶ力が上昇~
高所では酸素が薄くなります。その中で酸素が必要な状況になると全身に酸素が行くように毛細血管が発達したり、ミトコンドリア(酸素を使用してエネルギーを作る働き)の量が増加します。
その結果、最大酸素摂取量が上昇します。最大酸素摂取量は1分間に体重1㎏あたりに取り込むことのできる酸素の量のことです。
この値が大きいほど、持久系のスポーツでは高いパフォーマンスを発揮できるとされています。
上記2つが高地トレーニングを行うメリットになります。
メリットばかりではなく、高地トレーニングを行う際に注意してほしいのが高山病です。
高山病とは、低酸素の環境で身体が対応できず疲れやすくなったり息苦しくなる症状が出ることを言います。場合によっては眩暈や吐き気、頭痛が起こる場合があるので注意が必要です。
高地でしばらく生活することで対応できる場合がほとんどですが、対応できずに症状が続く場合には下山などの処置が必要です。
メリットは大きいですが、注意点もある高地トレーニングです。
もし行う際は健康に留意しながら行ってください!
さて、約2週間後には世界陸上が東京で行われます。
長距離を見る際は「高地トレーニングしたのかなあ」と思いながら見てみてください!!
高橋理基